マルチーズ・トイプードル・シーズーなどの白い被毛の犬や、目が大きい犬種に多く見られる「涙やけ(涙やけ)」。目の下が赤茶色く染まるあの症状は、食事を見直すことで改善できるケースがあります。この記事では、涙やけとフードの関係と、改善に役立つフードの選び方を解説します。
涙やけとは何か
涙やけ(エピフォラ)とは、涙液が過剰に分泌されたり排出が滞ることで、目の下が赤茶色(赤錆色)に染まる状態です。涙に含まれるポルフィリン(鉄分を含む色素)が酸化・着色することで目立ちます。
主な原因
- 解剖学的な問題:マルチーズ・トイプードルなどの鼻涙管が狭い・短い犬種
- 逆さまつげ・まつげの異常:目への刺激で涙分泌が増加
- 結膜炎・角膜炎:目の炎症による涙液増加
- 食物アレルギー・食事由来の炎症:体内の炎症が涙腺に影響
- 飲料水のミネラル過剰:鉄分の多い水は涙やけを悪化させる
- 添加物への反応:人工添加物が体内の炎症を引き起こす
フードが涙やけに影響する仕組み
食事が直接涙やけを引き起こすわけではありませんが、以下のルートで悪化させる可能性があります。
食物アレルギーによる炎症
特定の食材へのアレルギーが全身の炎症を促進し、目の周辺の血管拡張・涙液分泌増加につながります。
人工添加物・着色料
BHA・BHTなどの合成酸化防止剤や人工着色料は体内の炎症を促進させる可能性があります。
ミネラル過剰(特に鉄分)
涙に含まれるポルフィリンは鉄を含む物質です。フードや飲料水に鉄分が多いと、涙の着色が強くなることがあります。
涙やけ改善に有効なフードの選び方
① 人工添加物・着色料フリーのフードを選ぶ
成分表からBHA・BHT・エトキシキンなどの合成酸化防止剤、人工着色料・香料が含まれていないフードを選びましょう。自然由来のビタミンE(ミックストコフェロール)で酸化防止しているフードが理想です。
② シンプルな原材料のフードを選ぶ
原材料の種類が少ないほどアレルゲンの特定がしやすく、食物アレルギーによる炎症を抑えやすくなります。シングルプロテインフードへの切り替えも有効なアプローチです。
③ 低ミネラル・ミネラルバランスが良いフードを選ぶ
特定のフードに鉄・マグネシウムなどのミネラルが過剰に含まれている場合、涙やけを悪化させることがあります。ミネラルバランスが調整されたフードを選びましょう。
④ 抗炎症成分(オメガ3脂肪酸)が豊富なフードを選ぶ
オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)は全身の炎症を抑制し、涙腺周辺の炎症緩和にも効果が期待できます。サーモン・イワシ主原料またはフィッシュオイル配合のフードを選びましょう。
飲料水も見直そう
ミネラル分の多い硬水(特に鉄分の多い水道水)は涙やけを悪化させることがあります。ミネラルウォーター(軟水)や浄水器を通した水への切り替えも涙やけ対策として有効です。
涙やけへのフードアプローチの限界
涙やけの根本原因が解剖学的な問題(鼻涙管狭窄など)や眼科的な疾患にある場合、フードの改善だけでは完全に解決しません。涙やけが気になる場合はまず動物病院の眼科的診察を受け、原因を特定することが重要です。
まとめ
犬の涙やけ改善のためのフード選びでは「人工添加物フリー・シンプルな原材料・オメガ3脂肪酸」が基本アプローチです。食物アレルギーが疑われる場合はシングルプロテインフードや加水分解フードへの切り替えも有効です。ただし涙やけには多様な原因があるため、フードの改善と並行して動物病院での受診をおすすめします。